A380で行くスリランカの旅(3) コロンボ到着&1日目
■コロンボ空港到着
コロンボ空港、正式名称:バンダラナイケ国際空港にはほぼ定刻で到着しましたが、入国の頃には日付が変わり、0時を過ぎでした。
空港の規模は、タイの地方の空港のような感じ。到着ロビーは右手にタクシーやツアー会社、左手に銀行やATMがありました。
まずATMで20,000ルピー(約17,200円)を引き出しました。10,000ルピーが2枚という使えない高額紙幣が出てきたので、有人両替所に行き、小さくしてほしいと頼むと、ATM使ったの?と聞かれ、そうですというと、小さくしてくれました。
そして、初日に予約したコロンボのホテルまでタクシーを手配します。タクシー会社の方に歩いていると声をかけられ、どこまでか言うと料金を教えてくれました。
3,100ルピーだよと言われ、2,500にして欲しいと交渉。そうるすと、高速料金300を別で払ってくれればそれでもいいと言われ、悩みました。ホテルの予約時にもピックアップがありましたが、それはUS$35だったので、それに比べうると安いかと思い、車にはエアコンが着いているかと聞くと、もちろん、トヨタのプリウスだよと言うので、2,800で承諾しました。(もう少しいけた気がする)
タクシーの人に連れられ空港の外にでると、深夜なのに出迎えの人が沢山でした。こんな深夜ではなくもっと昼に到着する便にすればよいのにと思いますが、何か理由があるんですかね。
高速を通り、約30分でコロンボの駅周辺に。高速を降りると都会かと思いきや、街灯もすくなく、薄暗い中を少し走り、ホテルに到着。
コンフォート@15というホテルです。大通りからは少し中に入っていますが、すぐにわかりました。入口は不用心にも横開きのドアが開いていて、半分寝ているおじさんがいました。チェックインをして、部屋に案内してもらいました。
数時間寝るだけなので十分です。1泊6,500円
鍵が簡易なので少し怖かったですが、とても静かでした。
ベッドの上で歯を磨いていると、何やらトイレから流れる音が・・・。勝手に流れるわけもなく、覗いてみると、何か黒い影が便器の中に入っていったような・・・。
1階なので、もしかしたら下水から何か生物が出てきたのか!?と思いましたが、近くに行って覗いてみると何もありません。しかしこんな状態では安心して眠れないので、蓋をしました。
これで大丈夫!
ベッドに行きましたが、布団はなく、シーツが引いてあるだけでした。スリランカは蚊が多いと聞いていたのですが、部屋にはいなかったですが、何かわからないすごい小さな虫はいました。
眠れない・・・。これなら、空港で時間をつぶしてればよかったなと思いました。
■スリランカ1日目
ほとんど眠れないまま、朝6時に出発です。
ホテルからコロンボフォート駅までは大通りに出て、すぐにトゥクトゥクをつかまえることができ、200ルピーでした。
コロンボ最大?の駅はこんな感じ。
朝の駅前は静かで野良犬やホームレスが何人かいるくらいでした。(昼と夜は全く別の顔で、最終日の夜にこの雰囲気をイメージしていたらカオスでした)コロンボからキャンディまで1等車があるのは朝の7時一本のみ、事前にネットで予約します。(こういうところは進んでる)予約表を印刷して改札に持っていくと、17番に行けと言われました。
17番はどこだ・・・。8、9・・・
後ろを振り返ると、なんと紙に書かれている17番が・・・。(10~16もどこかにあるのか?)
中に窓口があり5人ぐらい並んでいました。
無言で紙を渡すと、チケットと交換してもらえました。
そしてまたさっきの改札のおじさんにチケットを見せると、後ろにいた人がこっちに来いみたいなジェスチャーをして来ました。
これは付いていっても安全なのか?と疑いながらもまぁ駅のなかだしと思っていました。
改札からずっと左に歩き、駅の屋根の無くなったぐらいで、ここだとジェスチャー。あーここに電車が来るのか、別に案内されるまででもないなと思っていたら、建設中?ビルを指したり、ここから写真を撮るとイイよというジェスチャー。ふーん、と思っていたら、胸ポケットからカードをだしてdeaf schoolのカードでした。自分はしゃべれないみたいなジェスチャー、そして紙を出してschoolのことがなんやら書いてあって、そのあとは国と金額と名前のサインがズラッとありました。怪しいと思ったけどやっぱり・・・・。募金しろと。
紙には1000ルピーがほとんどでしたが、1000もあればかなりの距離トゥクトゥクに乗れます。はぁあ。ふざけた野郎だと思いながらも、じゃあ100と書いたらもっとみんなしてるみたいな素振り。本当かどうかわからないけど、この時点でこいつは嘘だと思いました。
旅の最初からトラブルも嫌なので、500と書き直しお金を渡しました。その後もしばらくしゃべれないとか色んなジェスチャーをした後、電車が来る前に去って行きました。この国で無料の親切は疑うべきだと心に近い、電車に乗車。
1等車は事前予約で 1,450ルピー。車両にはドアがついており(当たり前のようで当たり前ではない)エアコン完備、シートは硬くないシートでまぁまぁの座り心地。ただ、どこかのネジが緩んでいるのかガタガタします。
二人くらい制服を着たのお兄さんが車掌としていて、走り出すとパンと水が配られます。
それから車内にはモニターが、二台あり映画が流れていました。窓の外は結露で見えません、内側ではなく外側が結露なのです。
田舎道を2時間走り、キャンディの街に到着。駅を降りるとバスやトゥクトゥク、人混みでカオスな街でした。この国に信号はないようです。
キャンディには仏歯寺という、ブッダの歯があるお寺がありました。ぶらぶらと寺の周りを散策。アジア人は殆ど見かけず、たまに観光の欧米人がいます。寺院に入るとガイドするよーと声をかけられますが無視。
歯がどこに飾られているかよくわかりませんでしたし、中まで入る必要もないなと思い、寺を外からみてバス停へ。次の街ダンブッラに向かいます。
駅を出て、仏歯寺院までにバスターミナルがあったので、多分そこに行けばいいのかなぁと思いバス停へ。
様子を見ていると、バスには車掌がいて、行き先を大声で何度も言って客を呼び込んでました。日本の八百屋なんかよりもっと煽ってました。おそらく乗った人からもらった運賃分がその人の稼ぎになるんでしょうね。バスは満席になって立ちのりが出るぐらいまで出発しません。更に、バスには前後で入口があり(もちろんドアはない)出発してからも、行き先を言って飛び乗る人がいて、車掌もギリギリに飛び乗ります。
近くにいた呼び込むをしていた人に、ダンブッラっていったら、向こうのバス停だと言われ、確かにガイドブックに駅のちかくにバスターミナルがあるって書いてあったのでそちらに向かいました。
本当に沢山のバスと人。この人たちはいったい何をしにどこに向かうのだろう。
駅の近くはバスと人で本当にカオスな状態で、ここからどうやってバスを見つければいいんだろうと思っていると、丁度走ってくるバスから身を乗り出してる車掌さんと目が合うと、ダンブッラ?ダンブッラ!となり、乗り込みました。
いやーなんてついてるんだろうと思ったのは一瞬で、バスの中は満席で立ち乗り。少し行けば席が空くかなと思ったのですが、そんなことはなく、逆に途中でどんどん人を乗せてぎゅうぎゅう。少し走ると車掌さんはそのぎゅうぎゅうの中を料金を集めに周ります。100ルピー安い・・・。運転席の隣だったので、運転を見ていましたが、よく見ると、スピードメータは壊れていて何キロ出ているかわからないし、携帯電話で電話したり、途中で車掌が下りてお店で水を買ってきたりして、日本なら信じられませんが、もうここではなんでもありです。1時間ぐらいゆられると、現地の女子中学生や高校生(おそらく)が乗ってきました。中学生くらいの子はみんな白い衣装におさげで、高校生ぐらいの子は、いろんな色の衣装でした。リュックを持っていましたが、見るともうボロボロで縫って補強してあったりしました。
立っている人たちの入れ替わりはあるのですが、座っている人たちはなかなか降りません。結局、2時間、山道や小さな町を通過してダンブッラまで立ちぱなしでした。
車掌さんがわざわざダンブッラだ、ここで降りろみたいなことを言ってきました。
降りようとした時に、バスが急に動いて頭を網棚にぶつけました・・・。
もう路線バスは乗らないと誓いました。降りたら雨が降ってきました。
すぐにやむかなと思って、近くの軒先で雨宿りしていたら、話しかけてくる人が。
いいよいいよと言っても話してくる、どうやらトゥクトゥクドライバーのようでした。
この辺で傘売ってるかと聞いたら、数軒先のお店を案内してくれました。
しかし、ピンクの折り畳み傘しかなく、断念。雨も強くなるし、もうこいつに頼むかと決め、これから寺院を見て、そのあとシギリヤに行くんだけど、というと、1,400ルピーで、俺の傘も貸してあげるよ、と。
高いなと思いましたが、バスでの疲れもあったり、雨にうんざりしてきたので、載せてもらいました。
洞窟の寺院へは10分程度。
どーんといきなり金色の大仏が現れます。ここで、入場券を買います。1,500ルピー(高いだろ!)
左にある坂道を上ります。立乗りバスの後ではキツイです。
階段があったり綺麗に舗装されていない箇所もあり、雨上がりで滑りそうになりました。
頂上に着くと、靴を預けて裸足になります。(ここでも金をとるのか・・・)
こんな感じで、大きな岩のしたに洞窟の入り口がいくつかあり、中に仏像が沢山います。
洞窟のなかに沢山の仏像。
洞窟の中に仏像・・・
だんだんこの量に圧倒されますし、なんだか怖くなってきます。
そして一番大きなのがこれ。人が写っているのでどのくらい大きいかわかると思います。
こんな山の上の洞窟に誰がこんなものを持って来て作ったのでしょうか。
周りは見渡す限り緑。
トゥクトゥクで、シギリヤに向かいます。途中スーパーに寄ってもらいました。
小さなスーパーでしたが、警備員がいてここでも話かけられました。紅茶とカレー粉を買おうと思って持っていると、「ティー」「カリー」と、単語を言ってきました。
ダンブッラからシギリヤまでだいたい30分程度だったと思います。ホテルシギリヤに到着です。
チェックインをして、ロビーにいくと・・・
これですこれ。これを見るためにこのホテルに泊まりました。直前料金で1泊9,000円。
バスタブはありませんが、綺麗で広い部屋でした。しかし、またしても布団はなく、シーツのみのベッド。この国ではそれが普通なのでしょうか・・・。
ホテルの周りには何もないので、夕飯はホテルのレストランへ。みんなビュッフェを食べていましたが、僕はアラカルトメニューをもらいナシゴレンを。
1,000ルピーで、味はまぁまぁでした。
前日眠れてなく、とても疲れた1日だったので、早めに寝ようと考えていましたが、その前に、次の日の移動方法を考える必要があります。
翌日は、シギリヤロックに上り、午後には、南部のリゾート地まで行く必要があります。
電車を調べるとコロンボに夕方着のがありますが、また、バスでキャンディまでいかないといけないと思うと、少し高くてもタクシーをチャーターしようと思いました。
ホテルのフロントに行き、アフンガッラまで行きたいけどタクシーだといくら?と聞くと、料金表をみて、25,000ルピーぐらいだねと言われました。高すぎる・・・。再度部屋に戻って検討。電車だと2等車に乗らないといけないし、山道のバスはもうこりごりだと思い、タクシーにしようと決意する。
フロントに行くと同じ人がいて、明日アフンガッラのホテルまでタクシーで行きたいというと、タクシー会社に電話をしてくれました。18,000ルピーだよと言われるが、高いなぁというと、ユアプライス?と聞かれ、12,000!と強気で言ってみると、隣にいた女の従業員さんは、首を振って笑っていました。もう一度、電話をしてくれ、何やら交渉・・・。ラストプライス、14,500と言われ、まぁ仕方ないか、12:00にホテルに来てほしいと言いました。
現金がないので、カードでホテルで払えるか?と聞くと、それはできない、ATMがあるから、寄ってもらうといいよと言われました。
なんとか翌日の行動が決まり、やっと寝られます。
長い1日でした。
さて、次の日はいよいよシギリヤロックです!